米国進出セミナー(福岡商工会議所)に弊社代表が登壇

多言語国家スイス

ロンドンに留学していた時、スイスの友人が沢山できてスイスについて少し分かったことがあります。スイスは、言語の違いから4地域(ドイツ、フランス、イタリア、ロマンシュ)に分かれており、スイスのドイツ語とドイツのドイツ語は非常に違います。例えば、”愛しています”はドイツではイッヒリッベデッヒ、スイスでは、イリエプチというようなサウンドの違いがあります。イタリアのイタリア語とスイスでも違うようです。

そして、スイスには公用語が4つあるため、多くの人が多言語を普通に操って話します。もちろん、英語も十分通じます。

ところで、多言語を子供の頃から話すのがあたりまえの環境で育つと脳内に複数の言語回路が太く育ち自然と多言語が操れるようになるそうです。それでも、例えば子供の頃から多言語に慣れているスイス人であっても、突然イタリア語から英語しかわからない人が会話に加わったために、英語に変えたりすると、脳内の言語回路スイッチの切り替えがうまくいかずに英語で話すつもりがイタリア語が口から出てきたり、会話の中の単語がイタリア語と英語が入りまじってしまったりすることがよくあるとのこと。これは脳学者や言語学者いわくとても自然なことだそうです。

確かに、普段は単一言語を操る日本人であっても、ビジネス等で英語だけの環境からを突然日本語に戻すと英語が思わず会話にまじってしまう、もしくは、英語を話していたら思わず日本語が…というのは経験されているのではないでしょうか?

話を戻しますが、当時のスイスの友人は、ドイツ系とイタリア系で、ドイツ系はバーセルに住んでいました。一方、イタリア系は、ルガノというコモ湖の近くに住んでいて、夏休みに、幸運にも、バーセル、ルガノを訪問することが出来ました。文化の違い、食の違い、人々の違い、空気の違い等をクリアに感じたことを覚えています。とくにコモ湖やルガノは本当に絵画から出てきた様な美しさでした。コモ湖は、世界的にも高級避暑地として有名で、アメリカ人にとっても憧れの避暑地のひとつとしても知られていますね。

スイスは、多くの人が多言語を普通に操っている様子も含め、一国で色々なことを一度に感じることができる唯一の国です。機会があればぜひ、訪問してみてください。

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