ミラノでのビジネスとシエスタ

1990年代初め、仕事でイタリアのミラノにはじめて行きました。その頃、イタリアからアメリカの販売子会社で、真空包装機を輸入して製品群の補完として販売していました。しかし、納期、品質問題があり、その解決のための訪問でした。

その会社には前後のスケジュールの関係上、1日しか時間が取れなかったので、時間を効率的に使い打ち合わせ等をするつもりでした。朝、8時にはその会社に到着し、協議を開始。ところが、昼になると、担当者の部長から、自宅に帰るので、打ち合わせは16:00に再開するとの説明がありました。そうか、これがシエスタなのか?(シエスタは元々、スペインの風習で、12:00-15:00頃まで、自宅で昼食、昼寝をし、夕方から20:00頃まで再度働くという習慣です)。

仕方なく、私どもも、昼食をし、ホテルに帰り、16:00にその会社を再訪し、協議を再開。21:00まで打ち合わせをし、21:30からやっと夕食にありつけました。ホテルに帰ったのは、日付が変わった夜中。本当に、長い一日でしたが、何とか目的は果たせ、協議は成功裏に終了しました。

現在は、小さな商店、田舎などはまだこの習慣が残っているようですが、一般的にはお昼休みは1時間ということです。余談ですが、ミラノに行ったので、本場のパスタ、ピザを食することが出来ました、驚くほど美味しかったのを今でも鮮明に覚えています。

目次