北米だけではなく、東南アジアでも多くのビジネス経験をしてきました。特に、私の経験ですが、東南アジアは中国系のビジネスマンが中心に経済を動かしているように思います。また実態もそうでしょう。
シンガポールを出張していたときの出来事をご紹介しましょう。私の部下と2名でシンガポールで商談を行う為に出張をしました。私の部下は台湾人の母を持つ日本人で、子供のころは台湾で過ごし、北京、広東、福建語、英語、日本語が堪能です。
シンガポールでの商談は、基本は英語で進めていて、時々に彼が北京語で話していたこともありました。商談は基本的には価格交渉で、ほぼ、まとまり、翌日は契約署名という段階で、夕食後、彼らにホテルまで車で送ってもらいました、ホテルへの移動の途中で、彼らは英語でもなく北京語でもなく、福建語で話しを始めました、彼らにとっては、秘密の話のため、私たちに分からないであろう言語であったと想像できます。しかし、彼らにとっては非常に不幸なことに、私の部下は福建語も十分理解できたことでした。秘密の話は彼らの利益率の話でした。過大に最終ユーザーに対して利益を取っていることが判明したため、その後の交渉で、私どもからの機械の価格は15%UPさせました。東南アジアでは、数多くの言語が使われているので、商談において言語の種別、コミニュケーションには十分気をつけましう。