1980年3月末頃、ロンドンからモスクワ経由で日本に帰国したことがありました。燃料補給の為の経由でしたが、モスクワ空港に初めて降り立ち、数時間後、モスクワから成田へ向かいしまた。
その頃のソ連は、東西冷戦真只中で、緊張してモスクワ空港内に入ったことを覚えています。多くの軍人が銃を持って警備をしており、何か戦時下の様な空気。機内に戻ると、Times等の西側の雑誌は全て没収されていました。
その後、1991年末にソ連が崩壊、新たにロシアが出来ました。ビジネスで初めてロシアに出張したのは、21世紀になってからです。ソ連の崩壊時、経済の中枢にいた人達は殆どすべていなくなり、一方で30歳代の若いビジネスマン達が活発に事業を展開。市内は活気があり、欧米からの投資も増え続け、私が関与していた代理店も大幅な売り上げ拡大を経験していました。
しかし、その後は急激な拡大が裏目になり、多くの企業が債務超過に陥り、私がビジネスをしていた会社も全て消滅。その後、ロシアへ行く機会はありませんが、メディアで見ているだけですが、経済の疲弊が続き、かつての勢いが全く無いように思います。私は、この機を好機としてとらえ、日本は官民挙げて積極的に投資し、モスクワの経済の活性化をサポートしていき、できれば、早い時期に北方領土問題の解決に結び付けてほしいと、私見ですが願っています。